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2020年省エネ義務化見送り?

2019年01月07日
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明けましておめでとうございます。本年の業務は本日からスタートです。
2020年から、義務化を予定されていた「住宅の断熱性能の最低基準の義務化」が
12月3日に白紙化する案が審議会で了承されたそうです。
これは、日本の家造りを後退させる出来事になりました。




こんにちは。西東京市でW断熱+自然素材の家造り、真柄工務店代表の眞柄です。
「住宅の断熱性能の最低基準の義務化」と言うのは、日本全国を地域別に分けて、
一定の断熱性能基準をクリアしないと家を建てられないと言うお話です。
では、何故義務化を見送るのでしょうか?
理由は簡単に言うと3つです。
① 省エネ基準に対応できない設計施工業者が混乱する
② 審査する行政機関の作業が煩雑になる
③ 基準が住まい手に理解されていない為需要が無い。
とても、情けない理由ですね。住まいとは誰のための物なのでしょうか?



断熱性能を上げると健康寿命が伸びる


交通事故死よりも多いヒートショック死。交通事故死の約4倍の17000人が家の中で亡くなっています。
それでも、断熱性能を上げる事に繋がる義務化を見送る意味が分かりません。
下の表は近畿大学の岩前教授らが、高断熱高気密住宅に引越しした人
35000人を対象にした調査結果です。
断熱性能を上げると、様々な症状が改善されています。



省エネ義務化も低いレベル


今回見送られる省エネレベルも上の表で言えば、東京の基準ではグレード4に該当します。
省エネ基準はとても低いレベルで設定されているのです。
それは急にレベルを上げても施工者も設計士も対応が出来ないからです。
国も何も黙っていたわけではありません。省エネ講習を設計士向け、施工者向けに
頻繁に行っていました。
弊社の大工さんも私も講習を受けましたが、内容的には基本中の基本ですが、
こんな事さえ知らないプロが沢山いるのかと痛感しました。
それほど、日本は住宅における省エネは遅れているのです。

世界から見ても甘い基準


下の表を見て頂くと、日本が遅れていることが良く分かります。



下に暖房デグリ-デ-によって、
日本の地域区分が分かれていますのでとても分かりやすいと思います。
暖房デグリ-デ-なんだが良くわかりませんよね?

簡単に言うとこの値が同じだと同じくらい寒い地域と言う意味です。
4地域や3地域を見てみると英国の2倍から3倍違います。

東京でもカルフォルニアの基準の2倍以上になっています。

いかがでしたか?


電化製品や車などは省エネが進んでいますが、住宅は省エネが遅れている事が
分かったのではないかと思います。
住宅の場合断熱性能を上げる事は、健康で長生き出来る事に繋がり、
結果としてエネルギー削減があります。
いつの日か、日本の住宅も性能を上げて、車の安全性を上げて
交通事故死が減っているようにヒートショック死が減っていく事になると良いですね。





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